私の授業のひと工夫 第8回

H’etudesの「テスト/アンケート」機能の活用

 今回は、私が授業で実際に使って便利であると思う法政大学授業支援システムH’etudesの「テスト/アンケート」機能の紹介をさせていただきます。

H’etudesの「テスト/アンケート」機能では、

  • 複数選択、穴埋め、数値解答、正誤問題など、さまざまな問題を自分で作成できる
  • テスト/アンケートの開始、終了時間を設定できる
  • 一度作成した問題は問題プールに保存し、再利用できる
  • 全体の集計ができるため、全体の理解度を把握できる
  • 個人別の集計ができるため、点数が低い学生のどこが分からないのかを把握できる

などができます。

 私は、この機能を使い、1時限から始まる(ノートPCを持ち込みで行う)Java言語の演習授業「創生科学基礎演習I」の出席と復習を兼ね小テストを行っています。小テストの開始は、ノートPCの起動時間、朝の電車の遅れなどを考慮し、 9時20分から9時50分までとして10分の「時間制限付きテスト」として行っています。
 採点結果は、小テストが終了する9時50分以降に正答、正答率などの統計量を学生にフィードバックするように設定しています。ときおり、システムの不具合、学生の操作ミスなどで低い点数になってしまう場合もあるため、採点結果を見て、60点未満の学生は、TA(Teaching Assistant)と手分けをして、一緒になぜ悪かったのか原因の聞き取りを行い、わからないところがある学生には個別対応を行っています。その後で、低い点の学生のみ再テストを行えるように設定し、授業時間外に再テストを行うように指導しています。 この機能を使うことで、朝の授業の遅刻防止、全体では授業の理解度の把握、個別では、分からない問題の特定と個別対応による理解を促す、などができます。検証はしていませんが、これらにより全体として授業の落ちこぼれ防止に効果があるのではないかと思っています。
 H’etudesは、スマートフォンからでもアクセスできます。PC持ち込みでない授業でも「テスト/アンケート」機能の活用は、できると思いますので、ぜひ一度試してみることをオススメします。

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小テストの画面の例

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解答の得点分布例(学生自身も見られるので、自分の理解度の確認ができます。)