私の授業のひと工夫 第23回

 私が担当する『基礎演習』のひと工夫をご紹介します。
 一年生向けのこの必修科目は、二年次以降の専門演習の入り口として重要な意味を持っています。2014年に担当してから様々な課題が見えてきた中で、実験的に2015年度から湯浅誠教授のクラスとともに、学生たちがグループで取り組む「基礎ゼミコンペ」を実施してきました。これは、学生の「学びへのモチベーションを高める」、「グループワークを運営するリーダーシップ能力を高める」、「答えのない問題を考える思考力を鍛える」、「競争的な環境でプレゼン能力を高める」という目標のもとに実施するものです。
 この講義の工夫ポイントは3つほどあります。
  1. 「課題テーマの取り組み易さと深み」:例えば2015年度の課題テーマは「現代福祉学部が、学部の理念(Well-being)や学部3領域(福祉・地域・心理)をより活かすために、どのような改善が望まれるか。多角的に検討し、提案せよ」というものでした。学生たちの関心を惹き付けるテーマであるとともに、ある程度の「難問」である必要があると考えています。
  2. 「学生たちのモチベーションが向上する環境づくり」:賛否はありますがコンペ形式を採用しているため、上位3〜4チームには賞品を用意しています。また、自分たちの提案が学部内で実際に実現するかもしれない、というホンキな雰囲気づくりも大切です。
  3. 「多様なステイクホルダーの巻き込み」:教員だけでなく学生・職員にも投票権があり、獲得票数によって優秀なプレゼンテーションを選出しています。またこの取り組みに賛同し、コンペに参加する教員が年々増えているのもありがたいところです。
 この基礎ゼミコンペが1年生にとって多くの教員や職員にかかわりあうための「触媒」となり、今後は学部OBOGなども巻き込んでいくきっかけになればと考えています。