私が担当している授業は100名前後の受講生。「都市住宅」や「社会的包摂」の具体的な事象や社会問題の知識を蓄えるのではなく、学生自らがその本質を捉えて解決策を導き出す能力を養うことを目的としている。そのために、ペアワーク(あるいは数人によるグループワーク)とリアクションペーパー・コメントの共有の2点を取り入れている。
前の週に課題を提示し、翌週の授業の冒頭、その課題に対するお互いの考え方の相違点をペアワークで確認し合う。話し合った結果をリアクションペーパー(A4版オリジナル)上段に書き記してもらう。その後、今週のテーマの話題を提供し、授業の最後に感想を同下段に書いてもらう。授業後、同ペーパーで出欠確認をし、同時にコメント全てに目を通し、興味深いものを約10編抽出。テキストデータ化して、翌週パワーポイントで表示しながら読み上げ、私の感想も若干述べる。
このように、受講生同士ならびに受講生と私の間でキャッチボールをすることで、テーマに関して理解を深めてもらうようにしている。コメントを抽出し紹介することが、学生たちに励みになるようで、毎回用紙一杯に書き込むコメントは少なくない。学生たちからは、同じ聴講生でも受け止め方が大きく異なることを確認できる点を評価してもらっている。
法政教員の輪
ARCS(外発的な強化) アクティブラーニング