実験を交えた授業

本講義ではものづくりには欠かせない、ものを構成する部材に必須の要件を備えた材料、特に非金属材料の機能や強度などの基礎特性について講義を行っています。材料に限らず工学教育においては、座学で学んだ知識を実際に確認するために,座学の授業内容に密接にリンクした実験や演習科目が計画的に配置されています。しかし、座学と実験との時間差を極力少なくできないかと考え、ここ数年、教室に実物の材料を持ち込み、見て触れてもらうとともに、材料特性の可視化画像を利用して講義を行っています。また、講義室では実施することができない実験などは、学内LANとビデオ会議システムを利用して実験室とリアルタイムで接続し、TAが行う実験を見せながら座学を行い、材料の持つ様々な特性をより深く把握してもらう工夫も実験的に行っています。受講生からは、百聞は一見に如かず、理解の一助になったとの意見もありますが、時間的制約などの問題点や改良が必要な部分も多々あり、座学と実験や演習との垣根をはずす試みの一つとして考えています。