保育園の先生がいちばん上手
給与が高いほど、暇が多いほど、長く学問をやっている(?)と称しているほど、教え方が下手であり、それに安住する特権階級である。大学教員がそうでないようにあろうとすれば、教え方が下手では学習集団が成り立たぬ保育園、幼稚園から学ぶべきである。そうコーネル大学に留学時にある教授から諭された。以来、教室をマイクをもって動き回る(たとえ大教室であっても)。「お遊戯」の道具立てはちゃんと用意せねばならぬ(教科書、教材は用意する;当たり前)。個々の子供達と眼を会わせ質疑応答を繰り返す。子供達の好きな歌、食べ物、趣味はちゃんと調べ、馬鹿にしない。授業中三つや四つ、笑ったり時には泣いたりさせる。もちろん分かって面白いこと、将来役に立つことを話す。話し方はプロ(例えば落語家)に自前でカネを払って習う。学生からの授業評価は天の声、お客様からのアンケートの回答、すべて丹念に読んで反省する。「生産者主権」に立たない。ベルと共に教室に現れベルと共に去る。・・当たり前のことをすればよろしいのです。教員はエンターテイナーではない、学生に媚びる暇があったら研究業績をあげよ、と言う者あればお調べあれ、私はちゃんと業績をあげております。