プリントの工夫

配付資料に、どこまでの内容を載せるか―そこが頭の悩ませどころです。あとで読んでも内容が正確に思い出せるように、概要や重要な点、結論まですべてしっかりと載せたい、覚えてほしいキーワード、間違えてほしくない固有名詞はきちんと示しておきたい。それも一つの考え方です。しかしそこには大きな落とし穴があります。それ以外の補足説明をしていようと、学生から見れば、必要なこと・大切なことはみんなプリントに書いてある、これを見ながら聞けばいい、聞いている……はず……zzzzz。手を動かしていないと、こんなことにもなりかねません。プリントを友達にもらえば内容はわかる、などと考える不届き者を生みやすくしてしまっているのは、他ならぬ親切で優しい教員なのです。 もちろん、全体のアウトラインは手許で分かるようにしておくというのは当然でしょうし、いちいち板書するのは煩わしい固有名詞などの表記やテキスト資料、スクリーンに投影してもなかなか見えにくいグラフや図表などは予め配っておく方が効率的です。教室の大きさ、学生の座席から黒板やスクリーンまでの距離によっても事情は異なるでしょう。それも考慮に入れて、どこで学生に手を動かさせ、どこで頭を使わせ、書かせるか。これもまた授業デザインの一環なのです。