このクラスの目的は、文法に焦点をあて、実践的側面だけでなく、正確性を重視しつつ、英語を話す機会を多く持つことです。毎月別のテーマを扱うことにより、複数の週にまたがった演習やプロジェクトを実施しています。 実際に行なったプロジェクトの一つを紹介します。最初のプロジェクトでは,学生に自分達が訪れたい場所についての情報を英語で書かれているインターネットのサイトから集めさせます。集められた情報は、3週間にわたる演習活動を通して、会話、文法、文章作成のそれぞれにおいて段階的により難しい内容へと移行するための様々な基礎教材としました。 授業では,読み、書き、聴き、話すの4つの技能を訓練するために、導入演習、リスニング訓練、そして作文課題を含む多段階会話課題構成としています。 導入演習では簡単な質疑応答課題を行い、各学生は5人から15人の学生を相手に10分程度会話をします。この演習は会話の流暢度を上げ、クラスの一体感を強める役割をはたします。 各クラスごとに演習活動シートを用意し、学生に,会話演習の結果を記入してもらいます。これは、学生が実際に英語で演習に参加するという自覚を明確にさせるなどの効果があります。 シートは同時に,学生に対し,当該の文法項目を含む構造化された作文訓練となり,また、教員が各学生の日々の学習の仕方のチェックなどにも役にたてています。 演習活動シートによるフィードバックは,一定の効果があるものの,授業外での訓練に対して十分な補強にはなっていないのではという反省があります。そこで、2011年度からは、学生に対して、h’etudes.学習支援システムを介してリスニング能力をつける課題を毎週与える予定です。各会話やテキストの内容についてのシャドウィング(何度も繰り返し発話し、文章を書くこと)がその次の週の宿題となっています。h’etudes.学習支援システムにより授業外での訓練で不足しているものや、クラスで学習した他の会話についての補強になり、会話クラスでは性質上宿題が十分にだせないという弱点の補強になると考えています。
授業改善
ARCS(外発的な強化) IT利用 教材 語学