キャリアデザイン学部 – 学習活動の振り返りと学習履歴や学習成果公開による自らのキャリア意識の形成

学部独自資格「地域学習支援士」

キャリアデザイン学部では、自己の主体的なキャリア形成を行うと同時に、若年層や地域市民をはじめ、他者のキャリア形成を支援することができる人材の育成を教育目標に掲げています。すでに教職や社会教育主事、図書館司書、博物館学芸員等の資格を取得しうる環境が整えられていますが、これらの制度化された専門職養成に加えて、より多様な職業分野や国際的な社会貢献活動への汎用性を視野に入れつつ、新たな現代的ニーズに対応した専門的能力を育むための独自プログラムとして「地域学習支援士」養成に向けたカリキュラム設計を行い、養成プログラムの内容、現場のニーズ等について検討してきました。 近年、例えばコミュニティにおけるメディア教育や若年層のユースワーク・キャリア支援、多文化教育、文化施設を利用した市域活性化など、公的な資格は存在しないものの、さまざまな領域において「人を支援する」専門性を備えた人材に対する社会的ニーズが高まってきています。本学部には、そうした分野に対応しうる科目が多数開設されているため、これらを体系的にプログラム化し、現場での体験実習と併せて「地域学習支援士」として学部独自の資格認定を行うことにより、学生達が高い専門性に裏打ちされた就業力を身につけることを目指しています。

科目の体系化

学生は、すでに開講されている科目の中から「地域学習支援士」として必要な専門性を習得できる科目を横断的に履修する必要があり、ともすれば、「地域学習支援士」を目指して履修しているという意識や機付けが希薄になりがちです。そこで、履修している科目が「地域学習支援士」としてどの専門性を獲得できるものなのかを学生に提示し、学習の到達度が分かるようにすることが重要だと考えました。そのための仕組みとして、現在、eポートフォリオを活用することを計画しています。eポートフォリオ・システムを活用することで、「地域学習支援士」に必要な科目の学習成果物を蓄積し、これらを科目横断的に振り返ることが可能になり、地域学習支援についての総合的なレポートを作成するといったことに役立てることができます。また、学習成果物をeポートフォリオとして蓄積しておくことで、自身のキャリア形成を考える素材として活用できることも期待しています。

参考リンク

ポートフォリオとeポートフォリオ 情報メディア教育研究センター(https://www.media.hosei.ac.jp/