「情報科学プロジェクト」の工夫

魅力あるプロジェクトを目指して

本プロジェクトは1年次、2年次、3年次の学生向けに開講され、異なる年次の学生が混在し、卒業研究の準備的な位置づけの科目です。希望した学生のみを対象とし、少人数ゼミ形式の授業で、専門技術を早い時期から学ぶことを目的としています。先端的技術を見せ、先ず触れてもらい、興味を持ってもらうことが第一歩となります。そこから、時間軸を遡るように、必要となる基本技術を自発的に身に付けて行ってもらうようなトップダウンな教育を心がけています。学生にとって、いきなり専門分野に飛び込むことは難しいものがありますが、興味と、目的がはっきりしていれば、挫けず進んで行けます。もちろん教員、大学院生TAによる指導、方向付けが大切ですが、上級者や仲間同士のグループ学習により、レベルアップをはかります。全教員が別個にそれぞれ異なるプロジェクトを開催しているので、1人の教官に3年間付いて、通して学ぶ学生も居る一方で、異なる教官のプロジェクトを渡り歩き様々な技術を学ぶ中から、やりたい分野を見つけ最終的な卒論プロジェクトにつなげる学生も居ます。プロジェクトの選択は学生に委ねられているので、技術の流行に自然と敏感となりプロジェクトの人気に差が出てきます。そのため各教官は当該分野の、ハード、ソフト機材をそろえ、魅力あるプロジェクトを企画し、やる気のある学生を集めるために様々な工夫をこらすことになります。学生自らが各セメスターの研究計画をたて、達成目標を明らかにし、最終成果のプレゼンテーションを課すことにより、プロジェクト達成度の評価を行っています。